ブランド初の自社開発クロノグラフムーブメントを搭載した革新的モデル
パテント取得のスイングピニオン式ダブルクラッチ機構
9月8日の日本時間0:00ちょうど。リシャール・ミルが、新しい“代表作”となるモデル「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」を発表した。
最大の特徴は、ブランド初の完全自社開発フライバッククロノグラフムーブメントを搭載すること。そしてこの新開発ムーブメント「Cal.CRMC1」が、まさにリシャール・ミルならではの、革新性に満ち溢れているのだ。
リリースによれば、「Cal.CRMC1」の開発のために専任チームが30ヶ月もの歳月をかけたのだそう。特筆すべきは、パテントを取得したスイングピニオン(振動ピニオン)式のダブルクラッチ機構だ。
スイングピニオンを2つ搭載。1つは4番車とクロノグラフ車の連結・解除用。もう1つは香箱と60分積算計の連結・解除用に使用される。
通常のクロノグラフは、1分間で1回転する4番車にクラッチを当てることでクロノグラフ車を回しクロノグラフ秒針を回す。30分や60分といった積算計の動力もクロノグラフ車から得るのが通常だ。
しかし「Cal.CRMC1」はクロノグラフ車用とは別に、60分積算計にもスイングピニオン式のクラッチを採用。香箱から直接動力を得て60分積算計を回す。
そのためクロノグラフの作動時には、エネルギーのロスのない、強力なトルクでクロノグラフ車を回転させることが可能。パワーリザーブにほぼ影響を及ぼさないのも優れた長所だ。
クロノグラフのスタート、ストップ、フライバック、リセットは6本の柱をもつコラムホイールによって制御。作動中に4時位置のプッシュボタンを押すと、メカニズムをストップさせずにクロノグラフ針を0リセット・再スタートすることができる。
両方向巻き上げ式自動巻き、39石、28800振動/時、パワーリザーブ約50時間。
3時位置にファンクションインジケーターを備えるのも特徴。リュウズを引き出すことで、W(巻き上げ)、D(日付設定)、H(時刻設定)を切り替え、各操作が可能となる。
地板とブリッジはグレード5のチタン。グレーのエレクトロプラズマ処理を施すことで、組み立て全体の剛性が強化され、完璧な平面性が得られているのが特徴。この組成によって合金の機械的性質がさらに強化されるため、航空宇宙産業や自動車産業でも多用されている最先端テクノロジーだ。
スケルトナイズされた地板とブリッジは、徹底した検証テストを経ており、最高の強度条件を満たすとともに、経年劣化に耐えることもできる。
独特の60分積算計と24時間積算計も大きな魅力
目を惹く独特のダイヤルレイアウトも大きな特徴だ。
2時位置、5時位置、9時位置にインダイヤルを配置。9時位置はスモールセコンド。2時位置と5時位置は積算計。その積算計を縦に並べ、クロノグラフの計測時間を読み取りやすくしているのが素晴らしい。
しかも、その積算計の時間も注目点だ。
クロノグラフのほとんどは、30分積算計と12時間積算計というのが一般的。ところが「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」が備えるのは、60分積算計と24時間積算計。つまり、異例に長い、といえる。
そしてそれは、このクロノグラフが長時間駆動が得意であることを示している。その要因のひとつは、先に述べた積算計の動力を香箱から直接得ていること。パワーリザーブに影響を及ぼさないことも重要だ。さらに、クロノグラフを作動させてもテンプの振り角が落ちないことを表してもいる。
すなわち「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」は単に短い時間を計るだけではない、長い時間を一緒に過ごすことのできる時計。まさにライフスタイルのよきパートナーとなる、リシャール・ミルにとっての新しい代表作なのだ。
ラインナップは、グレード5チタンと5Nレッドゴールドケースの2モデル。ほどよいケースサイズが、男性にも、女性にも、スタイリッシュにフィットするのも素敵だ。
RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ
自動巻き、グレード5チタンケース、ケースサイズ38.4×47.34mm、ラバーストラップ、30m防水。2050万円(税別)
自動巻き、18Kレッドゴールドケース、ケースサイズ38.4×47.34mm、ラバーストラップ、30m防水。2600万円(税別)
ふたりのファミリーの「WITHIN」と名付けられた作品
そして「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」のために選ばれたファミリーが、振り付け師のベンジャミン・ミルピエと、音楽家のトマ・ルーセル。
Benjamin Millepied ベンジャミン・ミルピエ
Thomas Roussel トマ・ルーセル
このふたりのアーティストは「RM 72-01 オートマティック フライバッククロノグラフ」の独創的なデザインと精巧なメカニズムをモチーフに「WITHIN」(真髄)と題した作品を創作。ベンジャミン・ミルピエはジョシュア・ツリーの砂漠の岩と砂に囲まれたなかでダンスを、トマ・ルーセルは50名ものロンドン交響楽団によりロンドンのセント・ルーク教会での演奏を、それぞれ収録した。
その様子をまとめたのが、この2つのショートムービー。ぜひ、ご覧いただきたい。
リシャール・ミルは、高級時計とダンス・音楽が交差する全く新しい世界を提案した。
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