リシャール・ミル 大阪 × ファミリー
全国のリシャール・ミル ブティックの魅力を、各界で活躍するリシャール・ミル ファミリーたちの目線で紹介する特別連載。アスリート目線で語る時計の魅力や店舗エリアのお気に入りスポットなど、リシャールミルジャパン代表取締役社長の川﨑圭太と各ブティックの店長とともに、楽しく語らいながらご紹介します。
左から柴田店長、松下信治選手、川﨑圭太社長
今回、リシャール・ミル 大阪に出向いてくださったのは、レーシングドライバーの松下信治さん。4歳でレーシングカートを始め数々のジュニアカテゴリーで優勝を飾り、2015年度からF1ライバーを目指し、海外のGP2/F2で戦う日本人ドライバーとして活躍。2020年に帰国し、SUPER GTと全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦。今年は日産/ニスモからSUPER GT500クラスTEAM IMPULでの参戦。日本での活躍に注目が集まっています。
川﨑圭太社長(以下、川﨑):ノブくんがモナコのF2で優勝した時に、リシャールが興奮気味に「松下選手を知っているか?」って連絡して来てました。ノブくんがまだ21歳の時で、あれは衝撃的でしたね。そうしたら、翌年くらいにお客様が紹介してくださった。それがノブくんとの最初の出会いでしたね。リシャール・ミルではちょうどその頃、同じF2にいたシャルル・ルクレールも、ファミリーに迎えて育てていたんですよ。
リシャールはかなり先を見ていて、将来のF1ドライバーを育てるという考え方で、ニコラ・トッドというジャン・トッドの息子がマネージメントしているチームにも協賛しています。
松下信治(以下、松下):はい。僕はそのARTのチームで走っていました。
川﨑:そんなきっかけや繋がりがあって、リシャールと話をしてファミリーに迎えようという事なり、まずは時計を着けてもらうところからスタートしましたね。
柴田店長(以下、柴田):出会った時の印象を覚えていますか?
松下:はい、2016年鈴鹿のF1の時でした。共通の知り合いが紹介してくれたんです。リシャール・ミルのことはずっと前から知っていて、デザインがカッコよくて憧れていました。マクラーレンのドライバーでもあったので、いつかは自分も−―、なんて妄想していたのですが、まさか本当にそうなるとは驚きました。とにかく雲の上のエクストリームウォッチでしたから。自分もレーサーとしてF1ドライバーになりたいとずっと思っていたこともあって、F1と同じ路線でいくようなエクストリームウォッチを着けさせてもらえるというのは、本当にありがたいことだと思いました。
柴田:実際に着けてみて、どうでしたか?
松下:カッコいい! の一言です。僕らのレーシングマシンもカーボンが多く使われているし、着けてステアリングを握って、すごくしっくりきました。「Racing Machine On The Wrist」というコンセプトの、まさにそのとおりだと思いましたね。
▲松下選手愛用モデル「RM 029 ジャパンブルー」
川﨑:カーレースとは切っても切れないよね。最初にリシャール・ミルのファミリーになったのも、フェリペ・マッサですから。
柴田:RM 029を着けていただいていますが、それが力になる、なんて感じることはありますか?
松下:エネルギーになるような、いいプレッシャーがあります。これを着けていられる自分に対する誇りと、だから頑張らなくちゃ! という、いいプレッシャーです。他のファミリーたちも、みんながそういうプライドを持って戦っていると思います。
柴田:ブルーのベルトが、よくお似合いですね。
松下:たまたまなんですけど、TEAM IMPULのカラーもブルーですし、僕は去年、イギリスのチームで走っていたのですが、そこのチームカラーもブルーでした。
川﨑:ある意味、ノブくんの運命を切り開いた時計になれたわけですね。
松下:時計が縁で、いろんな人に出会わせてもらいました。
柴田:こうやって着けて活躍されている姿から、我々もエネルギーをいただきますよね。松下さんの出す結果が、僕たちにとっても同じ喜びになります。
川﨑:スノーボードアルペン選手の竹内智香ちゃんが、リシャール・ミルをラッキーアイテムとしてソチオリンピックに行けた−―といった話もあったけど、僕らはそもそも成績うんぬんをさほど意識していません。選手の成長とブランドの成長が同じように続けば、というのが一番の願いだから。
レーサーの中野信治さんとプロゴルファーの宮里優作さんが、50代、40代の世代で、そこにノブくんと青木瀬令奈ちゃん、成田美寿々ちゃんがその下の世代となっているから、世代の幅も少し広がってきました。次は、ノブくんよりももっと若い世代も育てていきたいとも思っています。他のブランドは契約期間が決まっていて、終われば終了となるのが当たり前ですが、リシャール・ミルは、選手の活動をずっとしっかりスポンサーしていきます。ファミリーですから。
松下:おっしゃるとおりで、レースに応援にいらしてくださる時も、「楽しんでレースしてくれよ!」っていう雰囲気なので、プレッシャーを感じません。ファミリーのみんなで集まった時も、「みんなで切磋琢磨していこうぜ!」といった温かな感じで、すごくありがたく思いました。
柴田:違うジャンルのプロアスリートたちと交流して、どんなインプットがありますか?
松下:僕と年齢が近いところに、瀬令奈さんと美寿々さんがいるのですが、レースとは違った悩みや環境があることを聞いて、自分もがんばらなくてはと思ったし、逆に経験豊富な優作さんや信治さん達のジョークを交えてのためになる話も聞けるのもありがたいですね。ファミリーたちと過ごす時間は、すごく大切な贈り物です。
川﨑:ファミリーという存在が、みんなにとって後押しになっているのが嬉しいかぎりです。そしてファミリーたちは、我々ブランドの後押しをしてくれている。それに、素晴らしいファミリーを形成することによって、お客様がどれだけ喜んでくれているか。ブランドとしても、ステイタスが生まれてます。ブランドとは、ただ物を売るだけではなくて、チャリティーやファミリーの支援活動とか、時計のビジネスとはまるで関係のないところで、しっかりと何かを繋げていくようなことが地盤になっていると感じますね。
宣伝のためにアンバサダー契約を結ぶなどを他社も行っていますが、成績が落ちると契約解除ということは、ビジネスでは当たり前かもしれません。しかし、リシャール・ミルのファミリーは、アンバサダー契約ではなく、ファミリーという言葉がすべてです。それぞれの分野で活躍するファミリーたちがひとつの世界観をつくって、ブランドを支える柱になってくれています。
柴田:それでいうと、お着けいただいているRM 029もすっかり松下さんの一部になりましたよね。
松下:今年で5年目になります。ヨーロッパで4年、そういう思い出を全部一緒に過ごしてきたので、思い出が詰まっています。大きい事故を起こした時も、僕も時計も大丈夫だったし。そういう意味でも、僕のラッキーアイテムですよね。
川﨑:そうだよね、あの時は、本当に心配しました。
松下:その大きな事故でも僕は無傷だったので、守ってもらったと思っています。
柴田:時計を見て、思い出すエピソードはありますか?
松下:いっぱいあります。例えばF2って、1回勝つと次のレースで写真撮影をするのですが、シャルル・ルクレールと一緒にモナコで写真を撮ったんです。2人ともリシャール・ミルの時計をしていたので、嬉しかったですよね。すごく思い出に残っています。
柴田:それにしても、過酷なレースの状況下でも正常に動くということを、リシャール・ミルの時計は、いかに耐久性に優れているのかということを証明していますね。機械式時計にとって、車の激しい振動などはありえないほどよくない環境なんですけど、リシャール・ミルは全く関係ない。カーレースでも、ゴルフでも、テニスでも、時計を着けてスポーツを楽しん頂けるのがリシャール・ミルです。私はずっと時計業界にいますが、こんなブランドは他にはないと思います。
松下:レーシングカーって、振動だけでもものすごいですからね! それでちょうど今回、定期検査としてオーバーホールをしてもらったんです。5年間ずっと何もケアしないで使い倒してきました(笑)。
川﨑:何も問題がなくても定期的な点検をしてオーバーホールすれば、時計のコンディションをよりよく保てますから、しっかり面倒みてあげてください。
松下:はい!苦楽を共にした僕の相棒なので、これからもしっかり面倒みます。
柴田:ところで、ぜひ松下さんにご覧に入れたいと思っていたモデルがございまして。こちらはRM 63-02 オートマティック ワールドタイマーです。グレート5のチタン素材をケースに使ったモデルで、軽くて実は肌にも優しい。チタンは医療でも使用されている生体適合性に優れた素材です。そして、なんといっても松下さんは世界で活躍されているので、現地時刻とその他世界23都市の時刻をひとめで見ることができて、簡単に時刻も合わせることができ、便利かと思います。
松下:すごい存在感で、カッコいいですね! 見てもいいですか?
柴田:もちろんです。4時位置にあるこのスイッチは、ファンクション・セレクターというもので、車のミッション、ギアに当たるものです。プッシュボタンひとつで時間設定、ゼンマイの巻き上げ、ニュートラルポジションへと変更できます。
松下:うわ! ニュートラルにしたり、ゼンマイの巻き上げのポジションにしたり、リューズが本当にミッション代わりなんですね!それに大きいのに軽い! こんな機能が詰まっているのにデジタルじゃないのも驚きですよね。
柴田:リシャール・ミルは、ラウンド型モデルが非常に少ないので、とても稀少です。そしてもうひとつ、こちらもレアなRM 020というトゥールビヨン ポケットウォッチもお見せしましょう。
松下:最高にかっこいいですね! 初めてみました。
柴田:チェーンで下げられますし、スタンドに立てれば置時計にもなります。
松下:これもすごい。見とれてしまいます。でもすごすぎて、、、僕はやっぱり自分の時計で走りたいかな(笑)。
川﨑:ところでノブくんは、大阪に来ることは多いですか?
松下:はい。けっこう知り合いが多いので。御堂筋って、日本で一番カッコいい通りじゃないですか。それにリシャール・ミル 大阪のすぐ近くにマクラーレンの店舗があって、本当に最強ですよね。逆に、よくここに場所がありましたね?
川﨑:いやあ、この場所を探し当てるのに5年ぐらいかかりました。妥協しなかったお陰で、大阪中で一番いい場所が見つかりました。
柴田:大阪では、どんな過ごし方をされますか?
松下:けっこう食べ歩きをしますね。美味しい焼肉屋さんがありまして。スポンサーをしてくれていた方が大阪に多いので、その関係でご馳走になることもありますね。
東京とは違う、大阪独特の感じがあって、ものすごく美味しお店がいろいろあります。あと、鶴橋の方に美味しいお鮨屋さんもあって、そこも好きですね。
柴田:ぜひ、グルメついでにこちらにもお気軽にお立ち寄りください。ところで、今年の目標がありましたら、お聞かせ願えますか?
松下:はい。今年はSUPER GTを舞台に、TEAM IMPULのカルソニックIMPUL GT-Rで走るので、まずそこで1勝したいです。ベースとしての1年なので、きちんと成績を残して、以降につなげられるようにしたいですね。
柴田:今年ならではの、自分に対する課題みたいなものはありますか?
松下:自分の100%をレースで出すということだけです。
川﨑:ノブくんに負けないように、我々も頑張ります。実は、みんなの活躍のお陰もあって、リシャール・ミルのブランド価値もどんどん上がってきています。商品の供給が追いつかないだけでなく、プレミア価格がついてしまって上がっています。それがなぜなんだろうと考えたのですが、これまではリシャール・ミルのイメージはスポーツと一体になった“強い時計”という男っぽいイメージがあったのですが、それはそれとしてあるなかで、リシャール・ミルはいつのまにか、芸術品のような存在になっているんじゃないかと感じています。
芸術品というと、壺とか絵画とか彫刻とかをイメージするかもしれませんが、使える芸術品というものもあるだろうと思います。それをつくることができるのは、リシャール・ミルだけなんじゃないかと思います。
ノブくんのRM 029ジャパンブルーも、アートであり芸術品だと思っています。つくり方やコンセプトが恐ろしいほどの手間がかかっているから、世に出せる数がすごく少ない。
人間国宝というレジェンドとも呼ばれる人がいて、人が国宝になれるなら、リシャール・ミルの時計も芸術、アートになれると思うんです。そういう意味では、夢はまだまだあります。ノブくんは、アート作品を腕に着けてレースに参戦しているわけですね。
松下:僕としてはレーサーというプレイヤーの一人ですが、その中でも今までよりひとつ抜けて、成績だけじゃなく、人間力とか何かが他と違うと言われるようなオンリーワンを目指したいと思います。もちろんプロなので成績が重要ですが、個性も含めて価値のある、それこそリシャール・ミルのような唯一無二の存在になりたいです!
リシャール・ミル 大阪 上記おすすめモデル
「RM 63-02 オートマティック ワールドタイマー」
自動巻き、チタンケース、サイズ:径47.00 ×厚さ13.85 ㎜、ラバーストラップ、価格21,670,000円(税込)
「RM 020 トゥールビヨン ポケットウォッチ」
自動巻き、チタンケース、サイズ:縦62.00 ×横52.00 ×厚さ15.60mm、チタンチェーン付属、価格69,850,000円(税込)
*表示価格は2021年4月1日現在
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リシャール・ミル 大阪
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